早期治療の重要性
#薬物治療乳がんは比較的進行が遅く、1cmのしこりができるまでには何年もかかっていると考えられています。そのため、一刻を争って治療を開始しなければ乳がんが広がってしまう、ということはほとんどありません。最近の医療の進歩により、乳がんに対する治療法の選択肢も増えてきました。乳がんは、早期に発見し、患者さんの状態にあわせて適切な治療を行えば、より治る確率が高い病気になってきています。
しかしながら、治療を行わずに長期にわたって放置した場合には、がん細胞が乳房から、血液やリンパ液の流れにのって他の臓器に転移し、進行します。さらに、がん細胞の性質によっては、悪性度が高く進行が早いものもあります。これらの場合には、最新の治療法であっても、多くの場合は完全にがん細胞をなくして治癒する(がんを治す)ことが困難となります。
がんを治すことを目指すためにも、できるだけ早く治療を開始し、進行を防ぐことが重要です。