乳がんと診断されたら
乳がんは、さまざまな性質(タイプ)が存在し、診断時の病理検査で「ホルモン受容体陽性乳がん」、「HER2(ハーツー)陽性乳がん」、「トリプルネガティブ乳がん」に分類されます。また、上記のタイプに加えて、「遺伝性乳がん」の可能性もあります。乳がんと診断された方のうち、以下の条件に1つでも当てはまればBRCA1/2遺伝子検査が保険適用となります#。
日本乳癌学会.遺伝性乳がん卵巣がん症候群の保険診療に関する手引き.全文、Q&A(更新日:2023年5月31日)
- #厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において実施した場合に限る
第3度近親者内とは:
父母、きょうだい、こども(遺伝情報を50%共有する関係)、祖父母、おじ、おば、おい、めい、孫、異父きょうだい、異母きょうだい(遺伝情報を25%共有する関係)、曾祖父母、大おじ、大おば、いとこなど(遺伝情報を12.5%共有する関係)
一般社団法人 日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構 「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)をご理解いただくために ver.2022_2」
(「乳がんの代表的な4つのタイプ」を参照)
それぞれの性質(タイプ)で治療方針が異なりますので、各タイプの特徴や治療については、下記のページをご覧ください。
ホルモン受容体陽性乳がん HER2 陽性乳がん トリプルネガティブ乳がん 遺伝性乳がん
総監修:
大阪大学医学部附属病院 乳腺・内分泌外科 診療科長
島津研三