術後に再発・転移した場合、自覚症状はありますか?
再発・転移の際には、自覚症状がある場合とない場合があります。自覚症状として、乳房の皮膚が赤くなっていたり、しこりを感じたりすることもありますが、自覚症状のないまま手術後の定期検診で発見されることも少なくありません。転移した先が骨であれば転移した部位の痛みや骨折、肺であれば咳や息苦しさ、肝臓であれば腹部膨満感、脳であればめまいや頭痛など、転移部位によりさまざまな自覚症状が出ることがありますが、すべての患者さんで同様の症状が出るわけではありません。転移は、部位により骨シンチグラフィやMRI、胸部レントゲン、CTなどで発見されます。
監修:大谷しょういちろう乳腺クリニック 院長 大谷彰一郎先生(元広島市立広島市民病院 乳腺外科)