トリプルネガティブという乳がんは予後(経過)が悪いと聞きましたが、どのような乳がんなのでしょうか?
#遺伝性乳がん
トリプルネガティブ乳がんは、乳がん細胞の表面に、ホルモン受容体であるエストロゲン受容体とプロゲステロン受容体、そしてHER2受容体の3つがいずれも存在しないタイプの乳がんのことをいいます。トリプルネガティブ乳がんは、ホルモン療法や抗HER2療法の効果は期待できませんが、一方で、化学療法の感受性は高いといわれており、なかには予後良好な性質のものも存在します。
また、このタイプの乳がんには遺伝性の可能性*があります。一度、ご自身の乳がんが、遺伝性かについても考えてみましょう。
監修:大谷しょういちろう乳腺クリニック 院長 大谷彰一郎先生(元広島市立広島市民病院 乳腺外科)