20歳代の若い年代の乳がんは、一般的な乳がんと違いますか?
#遺伝性乳がん20歳代は、思春期、若年成人のいわゆるAYA世代に含まれます。一般的に15~39歳を指すAYA世代はマンモグラフィによる検診の対象となっていないため、この世代の乳がんの多くは、患者さんがご自身でしこりなどに気づいて見つかったものです。したがって、検診で見つかることの多い40歳代以上の乳がんに比べると、がんが進行している場合も多くあります。また、HER2陽性やトリプルネガティブの乳がんが多いこと、ホルモン受容体陽性の乳がんが少ないという報告もあります。さらに、AYA世代の乳がんは遺伝性乳がんの可能性もあります。
監修:大谷しょういちろう乳腺クリニック 院長 大谷彰一郎先生(元広島市立広島市民病院 乳腺外科)